ローズマリー/Rosemary
美しい花を咲かせるローズマリーは、古来から若返りのハーブとして親しまれてきました。
ローズマリー(Rosemary)の名前の由来は、聖母マリアの伝説に基づきます。マリアが白い花が咲くハーブの茂みに青いマントをかけると、白い花が青い花に変わったのです。
聖母マリアの象徴の一つが「バラ(Rose)」であることから、このハーブを「聖母マリアのバラ(Rose of Mary)」つまり、「ローズマリー(Rosemary)」と呼ぶようになったそうです。
また、ローズマリーの学名「ローズマリナス(Rosmarinus)」は、ラテン語で「海(Marinus)の雫(Ros)」を意味し、ローズマリーの花の色や形に由来します。
そんなローズマリーの産地や特徴、効能効果とは?
さらにローズマリーの料理での使い方や、調味料のレシピもご紹介します。
【産地、特徴、効能効果】ローズマリーの全容
【ローズマリーの産地】
ローズマリーの原産地は地中海沿岸です。老化を防止するハーブとして古代ギリシャ時代から食用や薬用、香料や儀式に使われてきました。
【ローズマリーの原料】
ローズマリーはシソ科マンネンロウ属のハーブで、葉、茎、花を利用します。葉は線形で青~薄紫色の小さな花が咲きます。
育ち方によって「立性」、「匍匐(ほふく)性」、「半立性」の3種類に分けられ、2m弱にまで成長するものもあります。
【ローズマリーの香り、味】
ローズマリーは清涼感のある甘くほろ苦い香りが特徴です。葉の香りが最も強く、加熱しても香りが持続するため、肉や魚の臭み消しに使われます。
味はあまりありませんが、草みたいな苦味を感じる場合があります。
【ローズマリーの効能効果】
ローズマリーは和名で「万年郎(永遠の青年)」と呼ばれ、健康と美の若返りをサポートします。
薬効が高く香りが強いので、アンチエイジングだけでなく、消化促進や鎮痛、防虫効果も期待できます。
また、ローズマリーは「記憶のハーブ」とも呼ばれ、古代ギリシャでは学生が、記憶力アップのためにローズマリーを身に着けて勉強していたといわれています。
【ローズマリーの使い方】肉や魚料理のほか、ブレンドして調味料に
香りが強いローズマリーは、肉や魚の臭みを消すために単独で使用されるほか、パンや焼き菓子の風味付けとしてもよく使われます。
生のローズマリーはオイルやビネガーに漬けると香りが移り、長期間香りを楽しむことができます。
ローズマリーは乾燥させると風味が落ち着くため、肉や魚の下味やハーブティーとして用いられます。
そんなローズマリーを使った調味料のレシピを2つご紹介します。
ローズマリーオイルの作り方
ローズマリーの香りは油に溶けやすいのが特徴です。香りが移ったオイルを、肉や魚の下味にはもちろん、パスタや野菜にかけるだけで、いつもの料理がワンランクアップします。
【材料】
- ローズマリー 2本
- 赤唐辛子 2本
- ニンニク 1片
- オリーブオイル 200ml
【作り方】
- ローズマリーを洗い水気をしっかり切る
- 煮沸消毒した容器にローズマリー、赤唐辛子、ニンニクを入れ、オリーブオイルを注ぐ
- 蓋をして直射日光が当らない場所で1~2週間漬ける
ローズマリービネガーの作り方
短期間でできる万能ハーブビネガーです。ドレッシングやマリネ、肉や魚のソテーにかけても風味を楽しめます。
【材料】
- ローズマリー 2本
- 白ワインビネガー
【作り方】
- ローズマリーを洗い水気をしっかり切る
- 煮沸消毒した容器にローズマリーを入れ、白ワインビネガーを注ぐ
- 蓋をして直射日光が当らない場所で2日間漬ける
- ローズマリーを取り出す