カルダモン/Cardamon
カルダモンは「香りの王様」と呼ばれ、インドではカレーやガラムマサラに使われています。インド、アラビア、エジプトでも愛されているエキゾチックなスパイスです。
バイキングが8世紀~10世紀のころ持ち帰ったとされ、北欧でも多く使われています。
別名は「イライチー」で、日本では「小豆く(しょうずく)」とも呼ばれているスパイスです。
そんなカルダモンの産地や特徴、効能効果とは? さらにエキゾチックな香り漂う、カルダモンを使った飲み物レシピもご紹介します。
【産地、特徴、効能効果】カルダモンの全容
【カルダモンの産地】
カルダモンの原産地はインド南部です。
現在はインド、グアテマラ、スリランカと、熱帯雨林のある地域で栽培されています。
【カルダモンの原料】
2~5mの高さに生長する、ショウガ科の多年草の果実を使います。
地面近くに赤い斑模様の入った白い花が咲き、その後長さ1~2cmの、楕円形の果実が実ります。果実はウグイス色であり、粉末も同じ色です。 さや状の果実の中には黒やこげ茶色の種子が詰まっており、この種子の部分に強い香りがあります。そのため殻をむいて種子を取り出し、種子のみを用いる場合も。
【カルダモンの香り、味】
カルダモンは爽やかでエキゾチックな刺激の後に、ほのかな柑橘系の香りがします。 辛さはあまりなく、香りがそのまま口中に広がり、鼻に抜けていく味です。
【カルダモンの効能効果】
香りづけのほか、肉や魚の臭みを消すためにも用いられます。
カルダモンはそのほか、紀元前1,000年もの昔から、インドで肥満改善、泌尿器系の病気の治療のために生薬として使われていました。
【カルダモンの使い方】カルダモンはインド風料理のほか、ホットドリンクに入れて香りを楽しむ
カルダモンはソースやドレッシング、パンや飲み物の香りづけとして、また肉や魚料理の臭み消しとしても用いられています。単体で使われる他、インドの代表的なミックススパイス「ガラムマサラ」や日本のカレー粉にも配合されており、存在感のあるスパイスです。
ガラムマサラはエスニックな香りのするミックススパイスで、カレーや煮込み料理に加えることで香りや辛みがアップします。肉や魚の下味に使えば、簡単に料理がインド風の味わいになります。
【カルダモン必須】チャイの作り方
カルダモンはコーヒー、紅茶、リキュールといった飲み物の香りづけにも多く使われています。カルダモンの香りを楽しめる飲み物として代表的なのは、チャイ。
手軽にできるチャイの作り方をご紹介します。
【材料】
- 紅茶の茶葉(アッサムなど、ミルクティに合う種類) 大さじ2
- カルダモン(潰したもの) 6粒
- クローブ(潰したもの) 6粒
- シナモンスティック(半分に折っておく) 1本
- 砂糖 好みの量