バジル/Basil
バジルはパスタやピザなどイタリア料理の定番ハーブです。バジルには様々な種類がありますが、一般的にはスイートバジルのことを指しています。
バジルは英語で「バジル(Basil)」、イタリア語で「バジリコ(Basilico)」と呼ばれ、どちらもギリシャ語の「王」を意味する「バシレウス(Basileus)」に由来します。
日本では「目帚(めぼうき)」とも呼ばれています。バジルの種は水に浸すとゼリー状になります。江戸時代この種を使って目に入ったごみを取っていたことから、「目帚」と名付けられました。
そんなバジルの産地や特徴、効能効果とは?
さらにバジルの料理での使い方や、イタリア料理の定番バジルソースのレシピもご紹介します。
【産地、特徴、効能効果】バジルの全容
【バジルの産地】
バジルの原産地はインドです。インドでは5000年以上前から栽培されており、アレキサンダー大王の時代にヨーロッパに伝わりました。
日本には江戸時代にヨーロッパ経由で伝わり、イタリア料理が普及した際に、日常的に使用されるようになりました。
【バジルの原料】
バジルはシソ科で、葉、花、種子を使用します。
最も一般的な品種のスイートバジルは、30~80cmにまで成長します。ふっくらと膨らんだ葉は5~6cmの卵型で、夏から秋にかけて穂先に小さな白い花を咲かせます。
【バジルの香り、味】
バジルはさわやかで甘い香りが特徴です。口に含むと甘みの後にピリッとした辛味を感じます。
タイ料理に欠かせないホーリーバジルは甘くスパイシーな香りがし、苦みとアクを感じます。
その他、シナモンの香りがするメキシコ原産のシナモンバジルや、レモンの香りがするレモンバジルなど、品種によってさまざまな香りや味を楽しめます。
【バジルの効能効果】
バジルには緑黄色野菜でよく知られるβカロテンが豊富に含まれているため、抗酸化作用が強く、老化予防やアンチエイジングの効果が期待できます。
また、甘い香りには鎮静効果があるので、リラックスしたいときにはハーブティーにして飲むのがおすすめです。
【バジルの使い方】イタリア料理のほか、エスニック料理やスィーツにも
バジルの葉は花が咲く前に収穫され、料理やハーブティーに使用されます。
スイートバジルはイタリア料理に欠かせないハーブで、パスタやピザ、サラダなど幅広い料理に活用されます。特にトマトやチーズと相性が良く、トマトやモッツァレラチーズと盛り合わせたカプレーゼやトマトソースの上にモッツァレラチーズとバジルを乗せたマルゲリータはイタリア料理の定番です。
また、タイ料理でよく使われるホーリーバジルは炒めるとスパイシーな香りが立ちます。ひき肉と炒めてご飯に乗せたガパオライスはタイを代表する料理の一つです。
バジルの花は料理やハーブティーの彩として用いられ、種子は水に浸しゼリー状にして使います。ココナッツミルクやラッシーに入れると手軽にエスニックスイーツを楽しむことができます。
そんなバジルを使ったイタリア料理で大活躍のバジルソース「ペスト・ジェノベーゼ(Pest Genovese)」のレシピをご紹介します。
【バジルを使ったレシピ】イタリア料理の定番ソース「ペスト・ジェノベーゼ」の作り方
ペスト・ジェノベーゼはパスタはもちろん、バゲットにつけても、肉料理や魚料理にかけてもイタリアンな雰囲気を味わえるソースです。
【材料】
- バジル(葉) 50g
- ニンニク 1片
- 松の実 10g
- パルメザンチーズ 30g
- オリーブオイル 100cc
- 塩 少々
【作り方】
- バジルを軽く洗い茎を取り除く
- 材料をフードプロセッサーに入れて攪拌する
- 煮沸した瓶に入れオリーブオイル(分量外)で表面を覆い、冷蔵庫で保存する