スパイス=香辛料
スパイスとは和名で香辛料といい、原材料が基本植物から成り立つ非常にオーガニックな食材です。基本的な使い方としては料理の味付けや香りづけ、辛さ調整などに使われます。また、独特な臭みがある食材の臭み消しとしても利用されます。生姜(ショウガ)は魚の臭みを消し、ナツメグはひき肉などの臭みを消し、この臭みを消すことで素材の旨味を引き立たせることができます。
その他に、香辛料は匂いが強い食品や食料の保存に対する腐敗臭を抑える効果があります。ただし、胡椒(コショウ)やシナモン、和香辛料では山葵(わさび)などを中心に防腐、殺菌作用があると言われていますが、必ずしもその効果が有効であるとは言い切れません。
そのほか、料理に色を付ける目的でも使われます。モロッコのクスクスやインドのサフランライスに使われるサフランや、カレーや沢庵などに使われるターメリックなどがよく見かける例です。
香辛料の味や効能を特徴づける成分には、植物や昆虫、菌類などによって作り出される生体物質のテルペン類、フェニルプロパノイド、アルカロイドなどがあります。多様なアルカロイドのうちには生物活性が強いものが多く、ナツメグのように使い方によっては中毒症状が現れる毒物になるものもあります。